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スケジュー

   マーメイド  Mermaid
   
マーメイドと言いつつ、足もしっかりあって歩いてる。でも、これは人ではない。キリッと
した顔立ち。「何か用ですか」と振り向かれたら、たじたじになってしまう魅力のマーメイ
ド。
                               Mixクレイ / 義眼 / モヘア
                               2002 H70×30×32

   小さな巨人  Little Big Man
       
巨人が小さな妖精を守っている。いや、タイトルからして妖精の方が巨人か。愛する者には
誰しも弱いものですね。巨人の心を虜にする妖精。   
                                Mix粘土 / ブロンズ
                               1998 H86×70×41

   魂のうるおい  Soul moisture
    
戸田和子は、この手びねりのブロンズたちをW.B.イエイツ『ケルトの薄明』の中の「妖精た
ちの群れは、馬を走らせる、クノックナリアの丘から、クルスナベアの墓地を越えて」(訳:
井村君江)という「妖精たちの群れ」の一節を、読みながら作ったと言う。
そして後に「富田渓仙とポール・クローデル」という講演を聞いた。そのときは、ポールを
彼女の好きな彫刻家カミーユ・クローデルの弟、というぐらいの認識しかなかったが、劇作
家であり詩人である彼が、日本に駐在大使として滞在し、日本人とのふれあいを通じて、日
本文化の根底には、異なる価値観の調和を尊ぶ美意識がある「日本文化には魂のうるおいが
ある」と表現した。タイトルはそこから名づけた。
たしかにこの作品は、妖精あり、悪魔あり、精霊あり、まさしく異種多様な魂のバランスで
成り立つ。また、その楽しそうなこと。彼らの魂は響き合い、関わりの中で調和し、うるお
う。
                            ブロンズ / ステンレス / 流木
                               2009 H65×70×25

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